薬剤師は現在の日本ではかなり人気の高い職業の一つとなっており、好条件の働き先が豊富にあります。しかし誰もが簡単に就くことができるわけではなく、資格を要する職業です。取得するためには、ある程度の金銭面の負担は覚悟しておかなくてはなりません。
国家資格を取得している人だけが就くことができる職業となっており、国家資格を取るためには薬学が学べる大学を卒業することが必須条件となっています。薬学系の学科を設置している大学と一口にいっても、国立と公立、そして私立という選択肢があり、全国各地に存在しています。
どの大学でも、国家試験を受けるためには6六年制のカリキュラムを修了することが条件となってきます。六年を終えない国家試験を受験できなくっているので、確実に大学6年分の学費が必要になるということは頭に置いておくようにしなければなりません。
六年という長期間にわたることから、学費も必然的に高くなっていきます。
六年ならばどこにいっても大差はないと考えてしまいがちですが、公立と私立とでは、金銭面では大きな差が生まれることになるということを頭に置いておかなくてはなりません。当然のことですが公立の方が安く、私立は高額になります。
六年という長いスパンということもあり、三倍以上の差が生まれることも珍しくはありません。一部の私立大学では、特待生という制度を設けているところがあり、成績優秀者の学費を一部免除する制度なので、この制度を使うことで通常よりも安い学費で私立大学を卒業することが可能となりますが、それはごく一部の優秀な人のみに適応されるものとなるので、簡単なことではありません。
学費が支払えないという時には、奨学金の存在を考えるのではないでしょうか。奨学金には大きく分けて二つあり、まず一つ目は学校を通して奨学金に応募して、審査が通った人だけが支給されるものがあります。優秀な人は特待生になれ、特待生は学費が全額免除や半額免除などという優遇を受けることができます。
しかしこれは、優秀な人しか受けることができません。そんな時に役立つのが、薬局から奨学金をもらうという方法です。奨学金を薬局が全額支払ってくれるというもので、薬剤師免許取得後にそこの薬局で働くことになります。
通常自分の給与から支払わなければいけませんが、この制度を利用した場合には、働いていれば給与からはひかれないのでお得です。