薬剤師の人出不足は、まもなく解消されると言われて久しくなっています。ですが、人出不足の状態は以前同様に続いています。2年間と言う空白の時期が済んで時間が経つのですが、なかなか解消に到っていません。そんな原因を考えてみました。
人出不足と言うよりも、働く人が現状より良い職場を探し、転々と転職を繰り返す人が多いとも言われます。人出不足、人材不足と言われながら、また給与が高いと言われながらも、現場で働く人には、不満が多い職業とも言われます。
そこには、慢性的な人出不足から、常に忙しく仕事をする必要に迫られるのですが、その割には給与が上がらない、考えているより少なく感じる人が多いのでしょう。大学を6年間通い、国家資格まで取得しているのに、この給与では割りが合わないと考える人も多いと言われます。
また、勤務した調剤薬局が個人経営で、将来のことが不安と言う人も、中にはいると言われます。個人経営の薬局では、年収を上げて行くことが、難しいと考える人も多いのも事実です。
転職を希望する人が多く、インターネットなどにある人材紹介サイトは、非常に賑わっているようです。そこには、全国に渡る情報があり、希望する薬局やドラッグストアへの紹介も可能となっているからです。その中で問題になっているのが、男女差です。
この職種に就く人の約3割が男性で、残り7割が女性であると言うことです。その女性の多くは、ある程度の年齢になると、結婚し子育てに入ります。多くは、退職されるのか、休職と言う状態になり、勤務する場所では一時的と言っても数年間は間違いなく人出不足に陥ってしまいます。
大手の調剤薬局とかドラッグストア等では、人材の遣り繰りが可能ですが、小規模の調剤薬局などでは、人材の遣り繰りは非常に難しいことになります。
本来であれば、休職で終わらせたいものも、退職や離職を止むなくすることにもなってしまうこともあります。また結婚したことで、ご主人の転勤と言う難題を抱えることにもなります。
単身赴任が出来るのであれば、今の職場を離れずに済むことになるのですが、転勤で他県に移動したり、今の職場に勤務出来ないことになってしまうと、これも退職に繋がってしまうことになります。女性の数が多い職場だからこそ、問題となることも多くなっています。
その人材不足解消のためパート職やアルバイト職でも良いから、復職する人を求めるようになっています。勉強会などを開き、忘れていることや新規になったこと、変わったことなどを学ぶ機会を多くして、復職しやすい環境作りもなされるようになって来ました。