薬剤師は、その資格と経験から様々な職へ転業する事が可能です。その1つとして、新薬の開発過程に必要な治験に興味を持って治験コーディネーターになりたいと考える人もいます。CRCとも呼ばれますが、そのメリットは幾つかあります。
新薬開発には10年以上の月日が必要で、規定の項目をクリアしてようやく発売する事が出来ます。動物での治験が安全レベルが規定まで達した場合、人を対象にした臨床試験が必要です。新薬の治験に参加する被験者の方や医療機関等、治験に関わる人々を繋ぐ役割を持つのがCRCです。
特に治験の対象が人ならば、安全と人権の確保が重要になります。特に被験者は不安を抱えてる方もいますので、CRCは相談役として最後まで関係を持ち続けます。ステップアップの意志を持ってCRCになる方もいますが、特別な資格が必要がないのも特徴です。
ですが、その殆どが医療資格を持っています。特に最前線の薬学を学べるので、薬剤師にはやりがいがあります。
CRCになるメリットとして、10年以上の年月もあって自分が関係している薬が発売した時に大きな達成感を得る事が出来ます。大事な仕事の1つに、被験者に対して服薬指導があります。これは調剤や病院で勤務する方の業務内容と同じです。
ですので調剤薬局で働いていた場合は、それまでの経験が活かせます。またCRCに向いている方は、人とコミュニケーションをとる事が好きな方です。磨きたいと思っている方でも良い経験を積める職場でもあります。何故ならば、様々な方と繋ぐにはコミュニケーションが必須です。
そして医療関係者は勿論、それだけではない方と触れる機会が多く更に医療業界に精通する事が出来ます。
給料面でもCRCはメリットがあります。現在では調剤薬局や病院では上がりにくい傾向が強いです。ですがCRCは、今でも勤務年数と経験に応じた昇給が安定して行われています。初年度の給料は平均で500万円で、他の職場よりも50万から150万円以上高額です。
安定したスタートから昇給もあるので、CRCとして管理職になった場合は年収が1000万以上になる事もありえます。大切なのはメリットを十分に把握し、どのような環境で働きたいかを考える事です。
CRCになりたい場合、薬剤師専門の求人サイトを使うのが1番効果があります。エージェントならば、CRCになりたいと要望を伝える事でお薦めの求人案件を探して伝えてくれます。