薬剤師国家試験に合格すれば後は就職だけと勘違いする方もいますが、他にも大学院へ進学する道も出来ます。手に入れた資格で今すぐにでも働きたい場合は、就職が良いです。ですが現場で学ぶ前により自分の知識を高めたいならば大学院に進む道を選ぶべきです。
大学は現在6年制の為に、大学院の試験に合格すれば直接博士課程へ進む事が出来ます。籍は院の中の何処かの研修室です。研修室の方針によって違いますが、薬剤師は研究と同じように経験も重視されるようです。ですので研究だけに力を入れずに、アルバイトもするべきと考えている院は数多くあります。
就職と比べて密度は低いかもしれませんが、実務経験を積めますし博士号を取得すれば、研究職へ進む道も出来ます。取得した人は高く評価されるので、今まで働く事が出来なかった職場への転職や就職面で有利です。
実際に自分だけが出来る仕事がしたい、刺激がある仕事がしたいと職を変える為に院で学びに行く人もいます。
資格を取得した後に就職すると、現場での実務経験が出来ます。実務での発見は勉強だけしている時では出来ませんので有意義と感じる人も多いです。自立した社会人になる事もできますが、後は働くしかないのかと考えるのは間違いです。
現在、大学の中に社会人大学制度を設けている所が増えてきています。その為、就職後も進学する事は可能です。働きながらなので毎日の実験やテーマの制限はありますが、博士号の取得ならば問題ありません。
就職しながら学びたいと考えるならば、就職先が理解のある職場なのか知る事が重要です。求人情報には記載されていないので、面談の時やコンサルタントに聞いてきて貰う等の方法で知る事が出来ます。
現在は博士号を取得している方を高く評価するようになりました。以前ならば自身の評価を高める事は出来ましたが、その評価に見合った役職につく事が出来るかは別問題です。ですがその部分も見直されるような流れが出来ています。
進学する道は、研究を継続したい人には最高です。但し、博士号を取得するには多大な時間が必要です。就職した後でも学べますが、出来れば独り身で若い時に取得するのをお薦めします。どちらの道を選ぶべきか迷うようならば、自分は研究が好きなのかを判断基準にするべきです。
学んだ事が確実に返ってくるかは自分次第ですが、そこで得られる物は一生残ります。人によっては、人生を好転するチャンスにもなりえますので転職に迷った時は進学する事も考えてみる事も大切です。