人生において仕事の占める割合は大変大きいです。お金を稼いで生活を安定させるという目的以外にも、心の満足感や、自分の個性や理想、夢を実現するという目的も仕事には含まれています。そのため、世間一般的には安定して将来性のあると言われている職業を持たれている方でも、あえて難しい仕事に転職をされる方も少なくありません。
薬剤師として、町の商店街や百貨店などに入っている調剤薬局やドラッグストアにお勤めの方は高給取りで安定しているというイメージがありますが、その職業を辞めて、自治体などが募集している公務員の薬剤師として生きていくという道を選ばれる方もいます。
町や市の広報、インターネットのオフィシャルサイトなどには公務の職業に関する求人募集が掲載されています。自分が薬剤の専門家として生きてきた知識や経験、スキルを活かせる場として、人々に奉仕して町を平和にしていくという道を選ばれる方がいるということです。
公務と言っても正職員ではなく臨時職員という契約内容であることもありますが、高齢化が進んでいる町や市、区などで、お年寄りが気軽に立ち寄れる自治体の建物に在勤したり、自治体が行っている医療イベント、予防接種などのスタッフとして働くことに、民間企業の社員という立場以上のやりがいを感じられる方がいます。
仕事はお金を稼げばよいというものではなく、自分以外の誰かの為につくすことに意味があります。他者の生活を支え、喜んでもらうことができるという医療従事者は、それだけで価値があると言えるでしょう。公務員の方は単純な事務作業をたんたんと行われているというイメージを持たれている方も少なくないですが、人々の笑顔のために奮闘している方はたくさんいます。
せっかく薬剤師という専門職の資格をお持ちなのですから、自分の個性と適正を活かした有意義な仕事に就かれることをお勧めします。選択肢はたくさんありますので、さまざまな職場を確認されるとよいでしょう。