国家資格をもっていれば、誰もがフルタイムで働き、月給制でお給料をもらいたいと考えているかというと、そうではありません。特に女性の場合、資格を生かして短時間で効率よく稼ぐことを考える人は多いことでしょう。
女性の社会進出が顕著になった今の時代においても、やはり結婚して環境が大きく変わるのは昔と変わらず女性のほうです。住むところが変わり、仕事の状況が変わります。特に仕事においてはこれまで正社員だったのがそうでなくなる女性は、結婚した男性にくらべて圧倒的に多いのが現実です。
そこにはやはり、男性は外に出て仕事をし、女性は家を守るという考え方が根強く残っていると思われます。また、実際のところ、女性のほうが一度に複数の用事をこなせるという脳の構造を持っていることから、家事の効率は男性よりも上がります。
そのため結婚すれば、女性のほうが家事をするために仕事の量をセーブしなくてはならないという状況になるのが自然です。
結婚して家庭を持てば、女性は仕事量をセーブして時間給で働くか、もしくは家庭に入るという選択になります。ただ、有資格者の7割が女性だといわれている薬剤師資格を持つ女性であれば、完全に仕事をやめて家庭に入るのはもったいないと言えるでしょう。
資格を持っていれば、一時間あたり2000円程度の高時給がもらえる求人募集もめずらしくない薬剤師ですので、短時間で効率よく稼ぐことができます。夫の扶養範囲内で働くのであれば、年間103万円、もしくは130万円のどちらかに抑えることになるでしょうから、一時間2000円の待遇であれば、短時間勤務の少ない日数で稼ぎ出すことができます。
時給が高ければ、パートとして働いたとしても少ない勤務時間と勤務日数で扶養範囲内の収入をクリアできてしまいますので、仕事に行くことの負担が軽くて済みます。
家事との両立はもちろんのこと、場合によっては子育てをしながらでも仕事に出られるかもしれません。結婚して一度は家庭に入っても、いずれはまた仕事に復帰したいと考えているのであれば、できるだけブランクを作らないようにするために、パートで少しずつでもいいから働き続けるという選択を採るのがいいのではないでしょうか。
女性としては、家庭を守りながら収入を得るパートという働き方が合っていると考えて、仕事に行くことも必要でしょう。