現在、薬剤師資格を有する人が働く職場で多いのが、薬局と言うことで、その割合が50%を越していると言われます。しかしこの薬局勤務では、同じ仕事の繰り返しから、転職を考える人も多くなっているようです。資格を持っている訳ですから、資格を活かした仕事をしたいと考えることになる訳ですが、どんな職種があるのか調べてみました。
国家資格と言う大事なものを持っているのですから、他職種に移ったとしても、この資格を活かしたものが良いと考えるはずです。よほど良い就職先があることがない限りは、資格を活かすことで、収入も良くなると考えられるからです。
転職先として安全な職業は、公務員と薬の製造会社と言われます。公務員は、特に高給になる訳ではありませんが、超が付くほど安定した職場になります。例えば、第一衛生管理者と職種があり、労働環境における衛生改善とか疾病の予防処置等を担当することになり、衛生全般についての管理を行うことになります。
また食品衛生管理者と言う仕事もあります。食品衛生法から、その対象となる食品の製造・加工をする所に義務つけられていることから、配置される資格です。
薬の製造会社とか販売会社においては、MRと言われる医薬情報担当者の仕事があります。かなり以前は、営業職の意味合いが強かったのですが、1991年より価格の決定が卸業者に渡ってしまったことから、情報と収集の仕事が中心となって来ました。
資格を持つ必要がない職でありますが、医師と対等に話しが出来るためには、やはり資格を持っている方が強みと言えることになります。豊富な知識や経験があり、医師も安心感を持って相談出来ることになると言って良いでしょう。
最近では、このMR資格を持っていないと、訪問を認めない医療機関も出て来ています。またMRの仕事も、外部受託会社(CSO)に在籍し、そのプロジェクトによって出向することになる、コントラクトMRの存在も、人気になっています。
今、日本では高齢化が進んでいます。しかも高齢化になったからとって多少具合が悪くとも、いつまでも病院に入院している訳にはいかないようになって来ました。そのため、在宅で医療をする人が増えています。その在宅医療においての服薬指導を行ったり、日常の動作や生活の質を上げる役目も担うことになります。
在宅での患者の問題として、薬を適量、キチンと服用しない人が多いことが挙げられます。そのため容態が悪化することも考えられ、患者へ直接指導することで、服用しない原因を知り、その改善に努めることも大きな仕事になっています。
実際に患者の下伺うことで、服用の具合も把握出来ることが出来ます。そして改めての指導を含め、家族等への依頼や相談も受けることになります。