奈央がわかりやすく解説する薬剤師の転職指南所diary
転職を経験している薬剤師は少なくありません。転職を検討した経験がある人となると、ほとんどの人が含まれることになります。転職市場において有利な資格であることは間違いありませんが、安易に繰り返すと条件を悪くする原因になります。先ずは、どのような問題が転職によって解決できるのかを知ることが大切です。
慢性的な人手不足に陥っている会社だと、残業や休日出勤が必然的に多くなります。仕事に対する意欲を持っていると、労働時間が長いことを大した問題だと感じない場合がありますが、疲れは徐々に蓄積されていきます。
肉体的な疲労や精神的なストレスを実感し始めた頃には、仕事を続けるのが困難になっていたという話は決して珍しいことではありません。薬剤師の勤務状況は会社によって大幅に変わります。同じ薬局でも、個人経営のところと大型ドラッグストアとでは、全くと言っていいほど違います。
製薬会社や病院と比べれば、同じ資格で仕事をしているとは思えないほどの差があります。冷静になって判断した時に、勤務状況が負担の原因になっている場合は転職で解決できる状況だと言えます。
プライベートな生活と、仕事とのちょうど良いバランスは状況によって変化します。独身で一人暮らしという状況と、配偶者や子供がいる状況とでは、理想的なワークライフバランスは同じではありません。たとえ家族構成が同じでも、子供の年齢が違うだけでも変化は起こります。
就職時において問題にならなかったバランスでも、一刻も早く対応しなければいけない状況になることがあります。子供はあっという間に成長するので、適切な時期を逃さず対応することが重要です。
理想的なワークライフバランスと現状が相違しているなら、転職することが得策になることが多いです。
薬剤師の仕事は、資格を持っているというだけで完璧に熟せるほど簡単ではありません。周囲の人の指導を受けながら、経験を積み上げて一人前になっていきます。しかし、一通り仕事ができるようになれば、同じ職場にいてもキャリアアップをするのは難しくなります。
職場によって業務内容には違いがあり、一通り仕事を覚えるまでの期間に差がありますが、十年を超えても新しいことの連続という職場はありません。毎日の業務が同じことの繰り返しという状態になっている人がキャリアアップを目指すなら、新たなことに挑戦できる職場への転職が有効な選択になります。
