病院や調剤薬局に就職する以外に製薬会社に就職する人もいます。調剤業務ではないので必ずしも国家資格が必要なわけではありませんが、薬の専門家として必要としている製薬会社も多いようです。実際にどんな仕事があるのか調べてみましょう。
薬には西洋薬と言われるものと漢方薬があり、一般的な治療においては西洋薬が良く使われるようです。ただ漢方薬のメリットも多くあるので、病院やクリニックによっては漢方薬の割合を増やしているところもあります。西洋薬にしても漢方薬にしてもこれまでに多くの薬がありますが、現段階で必要な薬がすべてそろっているわけではありません。
治療薬がない病気もありますし、薬はあるが副作用が強くて患者さんの負担が大きいものもあります。薬剤師が働く場所として製薬会社があり、新しい薬を研究したり開発したりを業務にできます。
これまでなかった薬を作り出すときもありますし、既にある薬の性能をより高めるための薬を作ったりもします。
製薬会社は薬を作るだけでなく新たな薬の研究や開発も行っています。新しい薬ができたらすぐに販売できるかですが、他の製品物に比べるとなかなか難しいかも知れません。薬は人の体に直接影響するので、問題がないかどうかを調べさらに国からのお墨付きが出て初めて販売が可能になります。
製薬会社で働く薬剤師においては新たに開発された薬の臨床業務があります。開発された薬が本当に効果があるのか、服用した後に人体にどんな影響があるのかなどを実際の患者さんなどに使ってもらって調べます。
臨床の対象になる患者さんを選んだり、臨床の結果をまとめるなどの業務があり新しい薬を作り出すのとは違うやりがいを感じられるでしょう。
新しく開発された薬の中にはそれなりに期待されているものもあります。どの病気にどんな効果があるのかなどが事前にわかっているので、できたことがわかればその治療に携わっている医師や医療機関は欲しいと考えるでしょう。
ただ薬の多くはそれぞれの製薬会社が独自に研究開発をしていて、完成したとしてもその情報が医師などに伝わっていないものもあります。又既にある薬を改良したものとなると、どこを改良したのかや良くなった点などを示さないと医師などに買ってもらえないでしょう。
製薬会社に勤務する薬剤師の業務に新しくできた薬を医師などに提案するものがあります。国家資格がなくてもできる仕事ですが、薬の知識がある方が良いときもあります。