薬剤師は病院や薬局以外に製薬会社やドラッグストアなど、非常に就職先が多くニーズも高い仕事です。給与待遇も良いので安定職として人気なので、目指す方も非常に多いです。この仕事は国家資格取得が条件なのですが、どの様なルート得る事ができるのか、そしてそこに至るまでに必要な費用はどれ位かを知っておく事は目指す場合基本となります。
外国で薬学部を卒業してこの資格を取得している人以外は、必ず6年制の薬科大学または薬学部のある大学に入学する事が必要です。通常の大学は4年制ですが、求められる知識や技術と社会に対する責任の重さから6年間と長期に定められています。
この養成機関に入学する為には受験して合格する事が必要です。私立と国立があり倍率はそれぞれ異なります。外国で資格を取得している人は日本で働くためには国家試験を受ける必要がありますが、養成機関に入る必要はなく受験資格をすでに持っている状態になります。
これ以外の例外は現在はなく、薬剤師になる為にはこの養成機関入学のルート以外ありません。
入学したら安泰ではなく、進級試験も難しく毎年落第者がいます。就く職業の性質上、命に関わったりもしますので国が定める基準を超えられない人は容赦なく落とします。5年次より医療機関や薬局などで実習が行われますが、その実習に行ける人材かを確認する為に4年次に共用試験が行われます。
薬科大学などでは留年率は一般大学よりも非常に高いです。6年間で1度は留年すると言った割合は、全国平均で30%以上になっています。入学するのに倍率3倍以上で難しく、さらに進級も大変です。
学費は目指す上で非常に重要な要素であり、高校生から目指す方の場合は特に親と相談する必要があります。私立大学の場合は奨学金でどうにかなるレベルではないからです。薬学部・薬科大学も一般の学校と同様に私立と国立が存在します。
国立の場合は6年間必要な費用は350万円前後になっています。私立大学は学校毎に異なりますが、相場としては6年間で1200万円程となっています。国立と私立で学費に大きな差がありますので、国立大学希望者は非常に多く、競争率が高い背景にはお金が大半の理由です。
必要な費用は違えども取得できる資格は同じ薬剤師です。現在は私立大学中心に定員割れも起こっています。背景には少子化もありますが、不況により高額な学費を支払える家庭が減った事も挙げられています。