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緩和ケアのためにおこなわれる仕事

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医療の現場では患者に対して緩和ケアがおこなわれることもあります。こうした緩和ケアをおこなう時には、薬剤師が協力をすることもあります。ここでは、緩和ケアをする場合に担当している仕事について詳しくご紹介します。

医師と協力しておこなう緩和ケアの仕事

緩和ケアをする時に薬剤師が担当する仕事の一つは、使用する薬剤の選択です。患者の痛みをとるために最適な薬剤を使用する必要がありますが、痛みをとること以外の要素も考慮する必要があります。

こうした場合に調べておかなければいけないことは、患者の状態やこれまでおこなってきた治療の種類です。体の機能に特定の障害がある場合には、緩和ケアのために使用できない薬剤もあります。緩和ケアに使用される薬剤だけでなく、それ以外の薬剤を使用しておこなう治療の可能性も考慮して最適なものを選んでいきます。

このような判断は医師と一緒におこないますが、医師が気づいていないことがあれば薬の専門家として教える必要があります。服用している他の薬剤がある場合には、緩和ケアに使用する薬剤との相互作用を調べておくことも重要な役割です。使用する薬剤を決定した後には、どれくらいの量を患者に投与するか決めることも必要です。投与する量によって患者の痛みを取り除く効果も変化します。痛みをとる十分な効果が得られて、なおかつ安全に使用できる量が理想的です。

緩和ケアで重要になる患者からの信用

緩和ケアをする場合に重要となることは、患者から信用してもらうことです。相手から信用してもらえれば、その後の治療もすすめやすくなります。患者から信用されるための方法として効果的なのは、痛みが軽くなったことを実感してもらうことです。

緩和ケアをする前に痛みが軽くなることを詳しく説明して、薬を服用した後に痛みが軽くなれば、患者は相手のことを信用することができます。患者の話をしっかりと聞くことも信用してもらうためには大切なことです。緩和ケアをおこなった後にも十分に話を聞くことが重要で、体調の細かい変化なども聞いておく必要があります。

患者が困っていることがあれば相談にのることで、さらに患者から信用をしてもらえます。

体のケアと共に重要になる心のケア

薬剤師が緩和ケアに取り組む場合には、体だけでなく心のケアをすることも重要です。体の痛みは薬剤で軽くすることが可能ですが、患者が心に不安を感じている場合には薬だけでは解決できないこともあります。

患者の立場に立って接することが必要です。

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