薬剤師として仕事をしていて、ストレスを感じることは決して少なくありません。どんな仕事でも感じるストレスもあれば、薬剤師だから感じるものもありますが、いずれにしても転職を即断するのは良いことではありません。ストレスの原因を究明して、良い対処方法が無いかを考えてからでも遅くはないです。
職場によっては、慢性的な人手不足になっているところがあり、家庭との両立が難しくなる場合があります。資格がない人にはできない仕事なので、アルバイトを急募して補充することはできません。子供の面倒が見られない状況が続けば、親としては強いストレスを感じる原因になります。
仕事に追われて充実したプライベートが送れず、ワークライフバランスが崩れてしまうのもストレスの原因です。忙しく仕事をしている割には、給料が安いと感じることも精神的な負担を増加させます。ストレスを感じやすい職場は、人間関係にも悪影響が出ることが多く、ストレスの悪循環に陥ってしまう場合もあります。
ストレスを感じたら辞めるというのでは、長い時間をかけて勉強して資格をとった意味が無くなってしまいます。対処方法としては相談と休暇が有効で、一人で悩んでいるより上司や同僚を巻き込んで解決する方が賢明です。
相談は具体的なストレス対策を訊くことだけでなく、配置転換や勤務体系を変えてもらうことまで含めて行うと、解決の可能性が高まります。上司に相談すると大事になるので避けたいという人は、同じようなストレスを感じている同僚と、その感情を共有するだけでも気持ちが楽になります。
転職は職場でのストレス対策の一つですが、最終的な選択肢と考えておいた方が良いです。転職を繰り返すことは自身への評価を下げる可能性もあります。原因を究明して、会社に留まっていたのでは、解決が見込めないと判断できた時の最終手段と考えておいた方が良いです。
ワークライフバランスは、勤務体系を変えることで調整できますし、人間関係も配置転換で改善の可能性が見込めます。精神的な疲れも長期休暇で解消できることですし、旅行にでも行けば気分を変えることも可能です。転職は悪いことではないですが、安易な気持ちで選択した場合は良い結果を期待することはできません。