奈央がわかりやすく解説する薬剤師の転職指南所diary

薬局窓口でできる熱中症予防に効果的なアドバイス

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暑い日は熱中症になるリスクが高まり、適切な対応をとらなければ深刻な事態を招く場合もあります。薬局で働く薬剤師には、熱中症予防に貢献できる局面が多くあるので、自覚をもった対応が求められます。薬局を訪れる人に対して、薬の専門家としてアドバイスを与えるなど、熱中症予防のためにできることを積極的に行うのも大切な業務の一つです。

特にアドバイスが必要なのは高齢者と幼い子供

高齢者は身体機能が低下していたり、持病を持っていたりすることが多いので、熱中症のリスクが平均よりも高くなります。高齢者のリスクは、熱中症になりやすいという点だけでなく重症化しやすいという点もあり、予防策の役割が大きくなります。

また、小さな子供も体温調節機能が十分に発達していないため、熱中症にかかるリスクが高くなります。体温が高くなりやすい状態であるにもかかわらず、自覚できないため体温調節のための必要な措置を講じることができません。

周囲の大人が判断して対応することが求められますが、薬剤師も当然その役割を果たすべき立場です。薬の専門家という立場でアドバイスをすれば、お母さんやお父さんも素直に受け入れてくれることが多いです。

購入された薬の説明をして渡せば仕事は終わり、などと考えずに積極的な対応が求められます。

熱中症対策に有効な環境づくりへのアドバイスも重要

熱中症の予防は対象者にアドバイスを行うだけでは十分とは言えず、相互の声掛けを促すことも重要です。適度な水分補給や休憩をとるようにお互いに注意し合う環境をつくることが大切で、そういった環境の大切さとつくり方へのアドバイスが重要です。

熱中症に対する意識をみんなで高めていくことの大切さを、薬局の窓口で伝えることには大きな効果が期待できます。

取り扱っている熱中症対策に使える商品を頭に入れる

薬局で販売している熱中症対策に使える商品を頭に入れておくことも大切です。水分補給するだけならミネラルウォーターやスポーツドリンクが効果的で、脱水症状に陥っている場合は経口補水液が大きな効果を発揮します。

ドラッグストアなら、暑くなった体を冷やすためのグッズを多く取り扱っているので、使用を勧めるのも効果的です。首やおでこに張り付けて冷やすタイプのものは人気があり、多くの店舗で取り扱いがある商品です。子供を連れた家族なら、これからの予定をチェックして屋外で過ごす時間が長くなりそうなら、効果を説明して購入を促すなどの対応が大切になります。

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