奈央がわかりやすく解説する薬剤師の転職指南所diary
薬剤師として働いていて、名義貸しを依頼されて困ってしまったという人は少なくありません。ではなぜ名義貸しを求められるのか、また頼まれて名義貸しをしてしまうとどうなるのか、そして頼まれた時の対処法はどうすれば良いのか詳しく見ていきましょう。
なぜ名義貸しが行われるのかというと、名前だけ必要だからです。薬剤師の常駐の必要性はないけれども、名前が必要という時に名前貸しが行われます。実際雇うとなると時給も2000円から2500円程と高く、常駐させるとなると月に約30万円ほどの人件費がかかってしまいます。
しかし名前貸しにすればその金額を浮かす事が出来ます。その為名前貸しはなかなか減りません。
名前貸しは違法です。その為会社や病院等で勤務している人が行ってしまうと薬機法違反で罰せられるので注意が必要です。また会社や病院、調剤薬局等で基本的に兼業が認められていないので、名義貸しをする事で就業規則違反となり、最悪の場合解雇になってしまうので絶対にやらないようにしましょう。
さらに名前貸しを受けていた側も処罰を受けます。例えば調剤薬局で薬剤師がいないのにもかかわらず調剤行為をしていた場合、業務停止処分を受ける可能性もあります。つまり名前を貸す方も借りる方も責任を問われるという事なので、頼んでも行けませんし受けても行けません。
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名義貸しを依頼されたらどうすれば良いのかというと、対処法がいくつかあるので見ていきましょう。まずはっきりと断るという事です。相手側は甘い言葉で誘惑してきます。報酬を渡すとか、全く迷惑をかけないとか言ってきますが、違法行為ですしバレたら大事になってしまいます。
その為どんな理由があろうと必ず断るようにしましょう。それから免許証を人に見せるのもなるべく避けた方が良いです。免許証には個人情報や番号が記されており、人に見せてしまうと悪用される可能性があります。
勝手に名義貸しをされていて、自分もいつの間にか加担していたという事にならないように免許証を軽々しく人に見せるのは止めましょう。また名義貸しは法律違反なので、依頼してくるような所とは縁を切るという事が重要です。仮に自分が働いている会社で依頼されてきたらヤバい会社なので、とっとと転職して縁を切った方が良いです。転職する時は専門のエージェントがいるので、そこに相談すれば新しい仕事先を紹介してくれます。
