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遠隔服薬指導を行うデメリットとは何か

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遠隔服薬指導は患者の生活状況を確認出来るので細かい状況が分かり、より細かい指導が出来たり移動時間を節約出来たりするメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。では具体的にどういうデメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

インターネット等に慣れていない高齢者が多い

遠隔服薬指導はインターネットを介して行う事になります。その為パソコンやスマートフォン等の扱いに慣れていない高齢者の場合、操作が出来なかったりしてフォローが大変というのがデメリットです。

インターネットに詳しい人であれば遠隔であっても全く問題ありませんが、大抵服薬指導を行うのは高齢の患者が多いです。その為こうした機器に普段から触り慣れていない人も多く、上手く接続する事が出来ないという人も少なくありません。

まだ患者が家族と同居していれば、子供や孫が上手くフォローする等して何とかなりますが、患者が一人暮らしだとそもそもつなげる事も出来ないという事にもなりかねません。そういう場合は結局患者の家まで出向いて、インターネット環境を整える作業までしてあげないといけないので、かえって作業が増えて大変になってしまう事もあるので余計大変です。

薬が届いたかチェックしたり配達コストがかかる

遠隔服薬指導は問題なく出来たとしても、肝心の薬がなければ意味がありません。調剤薬局であれば患者が足を運んで薬をそこで入手出来ますし、薬剤師の訪問指導であれば、直接患者の自宅へ行き薬も渡す事が可能です。しかし遠隔での服薬指導の場合、薬は発送するという事になります。

そうなると患者に直接薬が届いたかチェックしたり、薬の品質管理や、発送費用はどうなるのか等色々な問題があるというのがデメリットです。

患者のプライバシーが流出する可能性がある

患者のプライバシー流出の可能性があるというのもデメリットです。どうしても遠隔服薬指導を行う場合、画面を通して患者の家の内部が見えてしまいます。その為患者のプライバシーを出来るだけ守る為に色々と配慮や工夫が必要です。

例えば遠隔服薬指導を受ける部屋は出来るだけ何も置かないようにしたり、映らないような場所で行ったりすると良いです。またどうしても映ってしまう場合は、大きなカーテン等で見せたくない所を隠したり、パソコンに詳しい人は背景を合成して他の背景に変えてしまいましょう。

そうする事で薬剤師も患者も安心して遠隔服薬指導を行う事が出来ます。

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