奈央がわかりやすく解説する薬剤師の転職指南所diary

患者のADLにも注意をしなければいけない仕事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

薬剤師は患者のADLについても知らなければいけない仕事です。患者のADLを正確に知っておくことで、調剤をより適切におこなうことができます。ここでは、この仕事をしている人が知っておいた方が良いADLに関する知識について解説します。

調剤をする人が知っていなければいけないADL

薬剤師が患者のADLについても知らなければいけないのは、患者の状態を適切に理解するために欠かせない情報だからです。ADLとはActivities of Daily Livingという英語を短縮した言葉です。

Activitiesとは活動という意味を持つ英単語の複数形です。Daily Livingは、日本語に翻訳すると日常生活という意味になります。日常生活を送るためにおこなわれている活動を総称してADLと呼んでいます。

薬剤を調剤する仕事をしている人がこのような情報を知っておく必要があるのは、患者が日常生活においてできることとできないことを確認しなければいけないからです。日常生活の中でできないことがあると医薬品の服用にも影響を与えることがあるので、詳細をしっかりと確認することが必要です。

日常生活を送るためにおこなう動作

調剤をする人が知らなければいけないADLの情報はいくつかの種類があります。その中の一つが日常生活でおこなわなければいけない基本的な動作に関する情報です。健康な人ならば日常生活を送るためにしなければいけない動作を全て一人でできることも多いですが、体に何らかの障害を持っている人は、自分ではできない動作があることもあります。

食べるために必要となる動作が自分ではできない人もいれば、お風呂に入るための動作が困難な人もいます。調剤をおこなう人は患者のこうした情報を全て完璧に把握しておく必要はありませんが、患者の状態の変化には注意が必要です。

以前は一人ではできたことができなくなっているような時には、運動機能がさらに衰える可能性もあります。こうした情報を入手した時には、患者と関係のある他の医療関係者にも相談して、適切と考えられる対応を選ぶことが必要です。

運動能力が低下する原因となること

日常生活を送るために必要となる患者の運動能力は、何らかの事情によって急速に衰えることもあります。ADLが大きく低下することがあるのは、患者が生活をしている環境が変化した時です。このような場合にも薬剤師は患者の状態を注意する必要があります。

Menu

新着記事一覧

過去記事