薬剤師の養成機関でもある大学の薬学部は、専門職を育成するのが命題なので非常に高度な学習内容と密度及び量があります。この資格を取得する事で、就職は安定しており報酬も高いので人生が安定します。人気の職業ですが、相応の覚悟を持って進学する必要があります。
薬学部のある大学は私立・国立両方あり、全国各地にあるので学校探し自体は簡単です。大学自体も薬学部創立に関する規制緩和で、私立で学部を用意している大学が増えています。受験には基本的に英語・数学・化学の科目があり、大半の大学では化学は必須です。
中学で学ぶ理科が基礎なので、早期から備えておかなければ受験対策でマイナスになります。競争率が非常に高い事で知られている学部ですが、私立はそう高くはなく国立がその所以になっています。大学によっては15倍以上の競争率である国立ですが、薬学部受験生の多くは学費負担が少ないので第一志望にするのが一般的です。
私立では6年間で1300万円程必要ですが、国立は6年間で400万円程と半額以下なので、経済的に国立しか進学させられない家庭も多い背景もあります。薬学部入学には高い競争率と経済面と言う2つの大きな壁が存在しています。
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大学生になると高校までとは異なり、遊びやバイトなど楽しめる幅も広がります。自由度が高くなりますし、勉学においては単位制で選択式である事がほとんどなので、苦手分野は避けて取得しても卒業できます。この様な形には薬学部ではありませんので、大学生になったからと言って他学部の様に遊んでいると留年の可能性が高まります。
薬学部では1年次より1限目から始まる程に授業のコマ数が多いです。カリキュラムが決まっており、単位はほぼ全て必須になっています。それを取得できていないと進級できませんし、国家試験に挑めません。
定期試験で単位を落としても一般的な大学では取りなおし可能ですが、薬学部では必須なのでその学年次に落とすと留年が確定します。それ程までにカリキュラムがぎっしりあるので、専門学校の様に勉強漬けの大学生活になります。
薬学部だからと言ってサークル活動やバイトなどしてはいけないなんて事はありません。課題をこなし提出物もしっかり出し、定期試験に合格して単位を取得すると言ったやるべき事をやれていたら後は自由です。
学年が上がる毎により専門的な学習内容となり、実習も多くなりますのでレポート課題も増えます。それをこなしながら大学生活を楽しむのは非常に困難な事です。上級生から助言や過去問、レポートを譲ってもらったりクラスで協力体制を築いたりと、横も縦も連携していける様に効率よく立ち回る事が薬学部では必要です。