現在日本では長く不況が続いており、終身雇用も崩れています。企業に入社しても安心はできない世の中ですが、ニーズが高く安定的な雇用と給料がある業界が医療業界です。医療業界で仕事ができるのは専門職がほとんどであり、国家資格が必要です。その資格があれば他の病院や求める企業や施設に転職も容易です。その医療専門職ですが、他の専門職からもうらやましがられる資格が薬剤師であり、この資格取得で安定した人生を歩む事が可能になります。
医療業界は慢性的な人手不足なので、医師や看護師は特に業務量は多く忙しいです。特に看護師は病院の中心的な存在であり、様々な分野の補助もしますし夜勤もあり多忙です。リハビリ職は業務上忙殺される事はありませんが、給料面ではそれほど優遇はされていません。
業務量と給料面で優遇されているのが薬剤師です。病院では薬の管理や服薬指導、調剤などが主業務であり手際よくしていく事は重要です。基本的に医師の処方箋に従って業務を行い、自身の判断で調整したりはできません。
だからこそしっかり処方箋通りの薬を用意する事が大切なのですが、それ以外で残業したり夜勤があるわけでもなく定時で帰れる事も多い仕事です。労働環境が悪い医療現場において環境も良く、体調を壊す可能性のある夜勤もなく、給与面も平均では看護師より上です。
この資格を求めていたり、あれば優遇される仕事は非常に多く、病院以外の一般企業からもニーズが高いです。有効求人倍率も高く、病院よりも製薬会社の営業マンやドラッグストア業界に入社する方が給料も高いです。
正社員の働き方がしんどい場合、派遣で条件を緩くしてもマッチしますし、パートやアルバイトの形の求人数は多く時給も高いです。この様にこの資格を取得する事で就職しやすく、自分のライフスタイルに合わせて仕事を選択できます。
この資格は取得までの道が非常に難関です。大学の薬学部受験は非常に競争率が高く、入学後も他の学部の様に遊んで過ごす大学生活とは程遠い勉強漬けの学生生活を送ります。6年間と長い期間を要しますが、留年する学生も多くいます。
国家試験の合格率は新卒のみだと8割以上ですが、既卒者では4割程と低い試験です。この様に資格取得までの道にはいくつか壁がありますが、大学入学できればあとはやるべき事をしておけば問題なく進級できます。問題となるのは大学受験ですが、競争率が高いという事はそれだけ薬剤師の仕事の将来性や安定性を理解している証です。
取得すれば不況の世の中でも困らず生活できる事を皆知っているのです。それ程の価値がこの資格にはあるのです。