法律が改正されたことにより、薬剤師はオンラインでも患者に対して服薬の指導ができるようになりました。こうした方法で服薬の指導をおこなうことにより、自宅で病気や怪我を療養している患者も、自宅で服薬の指導が受けられます。ですが、オンラインで服薬の指導をするためには決められた方法でおこなうことが必要です。ここでは、オンラインで服薬の指導をする時に守らなければいけない決まりについて解説します。
オンラインで薬剤師が服薬の指導をする時に従わなければいけないのは、服薬指導計画です。服薬指導計画とは、オンラインで患者に服薬の指導をするために作られる計画のことです。
服薬指導計画を作る必要があるのは、オンラインで服薬の指導をしたい薬局を開設した人です。服薬指導計画を作成する際には、薬局開設者が薬局で医薬品の販売などをしている薬剤師から同意を得ることが必要になります。
複数の人が働いている場合には、薬剤を使用する人の数だけ同意を得ることが必要になります。
オンラインで服薬の指導をするために作成しなければいけない服薬指導計画には、記載しておかなければいけないことがいくつかあります。オンライン服薬指導で扱っている薬剤の種類も、服薬指導計画に記載すべきことです。
服薬指導計画には、オンラインの服薬指導で扱っている薬剤を患者に受け渡しする方法に関することも、記載しておく必要があります。こうした事項を服薬指導計画で決めておかなければいけないのは、患者が安全に自宅で薬剤を使用するために欠かせないことだからです。
服薬指導計画には、オンラインでの服薬指導以外にも記載しておかなければいけないこともあります。患者が直接対面して服薬の指導をすることも計画に記載しておく必要があり、どのような組み合わせでオンラインと対面の服薬指導をおこなうかについて、服薬指導計画の中で決めておかなければいけません。
服薬指導計画には、オンラインで服薬指導ができない場合のことについても記載が必要です。患者の状態によっては、オンラインで服薬の指導ができなくなることもあるので、こうしたことを服薬指導計画に記載しておく必要があります。
緊急事態が発生した場合の対応方法も、服薬指導計画に書いておかなければいけないことです。