薬剤の有資格者は都市部に多く、どうしても過疎化した地方においては薬剤の有資格者が少なくなります。人材不足というだけでどうしてもUターンやIターンに躊躇してしまう有資格者もいるでしょう。メリットとデメリットを理解して、自分にとってどちらに価値があるかを確認しましょう。
現在、過疎化が進む地方においては人材不足を解消するためにさまざまなことが検討されています。たとえば、薬剤師の地域の偏りによる問題が深刻化しないように、診療報酬上の評価を検討しています。さらに、地方は給与格差が問題になっていますし、実際、金銭的な対応策があれば地方へUターン、Iターンを考えると口にする有資格者がいるために見直しが検討されています。
不足しているのは病院勤務です。そのため、薬剤有資格者を増やすために薬剤の有資格者を派遣で追加したりという体制整備を見直しています。有資格者を評価する、その評価制度によって都市部から地方へと活躍の場を持っていくことが期待できます。
薬剤の有資格者は、地域に偏りがあります。それを解消するためには対策が必要になります。たとえば、都市部で働く有資格者のなかには「疲れた」と感じている方々もいらっしゃいます。地方で働くことに興味をもつのは、癒やしの場が大きく影響しています。
海や山など、都会では体験できないリフレッシュやリラックスが期待できます。実際、UターンやIターン転職により働く環境を考え直した方々もいらっしゃいます。地方で働く魅力があるとすれば、都市部より年収が高めです。
意外かもしれませんが、大手チェーンなどが進出しないので、その分、中小企業が高待遇で採用できます。そのほか、地域医療に貢献している実感は都市部よりはるかに大きく、生活の面でも通勤時間の軽減も魅力でしょう。
休日もしっかり設けられるので、アウトドアやレジャーなどの楽しみは魅力です。
都市部から地方へと流れて転職を考えるのなら、デメリットも少なからずあります。たとえば、人口の少なさがあり人間関係も固定しています。ルールやマナーなどもあり、堅苦しいと感じることもあるかもしれません。
また、地方での移動手段は大抵が車です。訪問医療を提供するにしても運転免許が必要になったり、車も必要になります。離島であれば、自転車などが必要になるなど、まだまだデメリットによる課題が残されていますが、支援金や給付金などの制度も見直されはじめています。