日本で多くの薬剤師が働いているのは薬局です。薬局で働いている人の数は年とともに変化していて、最近では昔よりも数が増加しています。ここでは、薬局で働いているこの資格を持つ人の数が増えていることについて解説します。
日本で働いている薬局に勤めている薬剤師の数が増加したのは2000年代から2010年代にかけてのことです。2000年代の中頃に薬局で働いていた人の数は、全国でおよそ11万6千人でした。
それから10年後の2010年代の中頃には、薬局で働いている人の数は16万人以上になりました。これらの2つのデータを比較すれば、この10年間の間に薬局で働いているこの資格を持っている人の数は、およそ4万人以上増加していることがわかります。
これは他の職業と比較しても多い割合です。
2000年代から2010年代にかけて薬局で働く薬剤師の数が大幅に増加したことには、さまざまな理由があると考えられています。その中でも特に多くの人が指摘していることは、この資格を持っている人が働くことができる薬局の数が大幅に増加したことです。
2000年代から2010年代にかけて大きく増加したのはドラッグストアのようなタイプの薬局です。このタイプの薬局は大きな会社がチェーン店として運営していることも多いので、全国のさまざまな場所に支店が作られました。
大企業が運営しているドラッグストアは医薬品以外の商品を販売していることも多く、医薬品を購入する人以外も多くドラッグストアを利用するようになりました。こうした理由によりドラッグストアの売り上げが伸びたことから、これまでにドラッグストアがなかった地域にも新たに出店されています。
2000年代の中盤に国内で営業していた薬局の数は、およそ5万店でした。それから10年後の2010年代の中盤には、日本国内で営業している薬局の数はおよそ5万7千店にまで増加しました。10年間で7千店の薬局が新たに開店していますが、これらの薬局で働いている人の平均的な数はあまり変化していません。
1軒の薬局で働いているこの資格を持っている人の数は、2000年代の中頃では2.3人でした。2010年代の中頃における1軒の薬局で働いているこの資格を持つ人の平均的な数はおよそ2.8人で、この10年間で0.5人ほど増えています。