奈央がわかりやすく解説する薬剤師の転職指南所diary

憧れだけでは活動できない環境もある

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患者さんのみならず、薬剤のスペシャリストだから医師の右腕になりますが、その医師がクセの強い人であれば、疑義照会に関してはなかなか乗り気になれないといいます。患者さん応対が一般的に知られていますが、意外に、中では医療人同士が揉めることもあるようで、携わる人たちの性格などもチェックしなければなりません。

気が重い立場になる薬剤の専門家

薬剤の業務には、処方箋の内容について確認をすることも必要になります。医師が指定した薬であっても、二度・三度と確認は必要になります。というのは、薬によって飲み合わせに問題もあり、副作用が生じたり、なかには効果が弱くなってしまう可能性もあるため、薬のスペシャリストにあたる薬剤師がしっかり確認します。

特定の疾患を持っているはずなのに、処方されている薬がある場合には都度、医師に確認をすることが義務付けられています。しかし、医師も多忙な環境下で働いています。

外来患者の処方という場合には、診察中に問い合わせることになります。ただの確認作業だとしても、それがミス、過ちとなる可能性があるなら、医師の都合より患者さんを優先したい薬剤師は、気が重い環境下に身を投じることになります。

信頼関係という問題を解決しなければならない

医師への疑義照会は義務化です。万が一、副反応が出た場合には医師が叩かれるのではなく、薬剤の有資格者が叩かれることになります。多忙な中でも、処方箋の確認作業だけは怠れないため、医師への問い合わせを憂鬱に感じるという薬剤の有資格者は少なくありません。

日頃、看護師は医師のサポートをするため傍らにいますが、調剤薬局となるなら、医師との面識などはありませんから、信頼関係は築けないようです。だからこそ、就職・転職するために面接を受けるなら、医師についても質問してみましょう。

どんな人なのか、そこを踏まえて働くことも大切になります。

責任というプレッシャーが常にある

色んな経験を積んだ後、管理職にキャリアアップすることになりますが、大概は、憧れが勝るでしょうが、管理職特有の問題もあります。部下を持つだけでなく、大変さというならば、何か起きたときの責任になるでしょう。

上の者が責任を取らざるを得ないのは気が重く、中にはうつ病などを患うケースもあるといいます。多くの業務を経験した結果、管理職ほど大変な職種はないと言い切る有資格者もいます。自分の努力で何とかなるワケではない、この点で頭を抱えるといいます。

他部門との折衝、この仲裁に入る必要もあります。常に部員の状況を把握、薬を管理するのではなく、人を管理する立場、マネジメントの難しさを口にしています。

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