薬剤師として医療現場で働く女性の数は年々増えており、病棟からクリニックまで専門性を生かして働きやすい環境が整いつつあります。そうした中、女性の医療従事者が活躍しやすい現場を見つけるために、じっくりと色々な事業所の採用状況や、育児休暇などの制度の事情を把握することが重要となります。
薬剤師をはじめとした女性の医療従事者のキャリア支援に力を注いでいる医療現場は日本中に多くありますが、一つの現場できちんとキャリアを積むには、時間を掛けて待遇や職場環境にこだわって勤務先を決めることが肝心です。
たとえば、結婚や出産を希望する女性スタッフへのフォローが行き届いている医療現場については、医療関係の専門誌やSNSなどを通じて度々取り上げられることがあり、若年層の女性の求職者から注目が集まっています。
また、女性のキャリア支援の取り組みについて詳しく知るうえで、若手の医療従事者の採用者数が多い病院の就職相談会に顔を出したり、人気のある医療機関の職場見学の申し込みをしたりするのがおすすめです。また、機会があれば自分と同じような境遇の女性の医療従事者と理想的な働き方について意見交換をするのも良いでしょう。
薬剤師として就職をしてから子育てをしたい場合には、求職中にそれぞれの現場の産休や育休の取得率に目を向けることが重要となります。一般的に、医療従事者の人数が少ない病棟においては、希望のタイミングで長期間の休暇を取るのが難しかったり、半年から一年程度で職場復帰を期待されたりすることもあるため注意が必要です。
一方で、医療従事者の数に余裕がある製薬会社や民間企業においては、まとめて長期休暇を取得できるところも多くあるため、しっかりと色々な職場の事情を知ることが肝心です。その他、既に産休や育休を取得したことがある人に助言をもらったり、採用選考に申込む前に人事担当者に質問をするのも有効です。
各地の医療現場の中でも年齢や性別、ライフスタイルなどに関わらず、多様な人材を受け入れている医療現場は、多くの医療従事者の間で人気の職場として定着しつつあります。たとえば、地域に密着した医療法人が運営する総合病院やクリニックの中には、自分に合った雇用形態や勤務時間、出勤日などを選べるところもあるため、慎重にいくつかの事業所の求人に目を通すことが大事です。