薬剤に関する知識や資格を生かして社会に貢献したいと思われている方が転職なさるのであれば、麻薬取締官になると言う事をお考えになられてはいかがでしょうか。こちらの職務に就く為には薬学の知識が必要ですので、今まで学んだ知識を生かす事が出来ます。しかし仕事内容やメリット・デメリットを知らないと検討の一つになりませんよね。どの様な仕事なのか確認して見ましょう。
主なお仕事内容は4つございます。まず一つ目は薬物犯罪の捜査になりまして、アヘンや麻薬・覚せい剤などの危険ドラッグの捜査を国内の関連犯罪並びに、国外から密輸される物の捜査も行います。二つ目は薬物犯罪の情報収集になりまして、新聞やインターネットなどの情報集めの他にも、投書や通報・外国の捜査機関などからの情報などをまとめます。三つ目は薬物の分析と鑑定になりまして、容疑者となられている方の薬物使用歴を調べる為に髪の毛や薬物の分析などの研究もします。最後の四つ目は指導や監督・防止になります。麻薬と言いましても医療目的で使用する事を許可されている物もある為、病院や製薬会社などを調査したり横流しが行われていないか監視を行います。
また薬物中毒の方やその家族の方の相談なども行っています。
まずはメリットから確認して見ましょう。国家公務員として働きますので福利厚生はとても充実していると言えますし、もちろん昇給制度が設けられていますので長くお勤めになった方の場合は、お給料はとても高くなる可能性がございます。しかし一方で気になるデメリットもございます。相手にされるのは薬物中毒の方になりますので危険がやはり伴う為、他の警察官の方と同じように護身術なども身に着けておく必要があります。また転勤が多い仕事になりますし、調査の事で動き回る事が多いので体力も必要です。お休みの日は基本土日となっていますが、捜査によっては時間が不規則になってしまう事も多くございます。
薬学知識や資格をお持ちの方が麻薬取締官を目指されますと、その知識を活かすことも出来ますし社会貢献でも来ます。しかしこの仕事に就く為には、国家公務員試験の一般試験に合格する事が必要になります。またこの試験に合格したらなれるわけでは無く、厚労省の求人募集に応募して採用されなくてはなる事が出来ません。求人募集の条件には国家公務員一般職(大卒程度)の行政・化学等の合格者・薬剤師または薬剤師国家試験合格者・年齢が29歳以下の健康に支障のない方と言う条件があります。また求人は常に存在するわけでは無く欠員が出た時のみ募集が行われていますので、採用情報を日頃からこまめに確認して置く事が重要になります。