日常の生活に身近なドラッグストアも薬剤師の一般的な職場になります。市販薬だけでなく、「要指導医薬品」や「第一類医薬品」などは説明や服薬指導をおこなったうえで販売します。実際の業務はそれだけでなく、あらゆる商品の販売や運営も大きくかかわってきます。
ドラッグストアでは何らかの症状を改善したいお客様が来店します。お客様に症状や体質などを聞いたうえで、多くの中から適切な薬を販売します。薬は医師の処方箋が不要なOTC医薬品がほとんどです。OTCは手軽に購入できますが、薬である以上副作用がないとは限りません。
薬に関しての知識を持った薬剤師が服薬指導を行います。また、薬の販売だけでなくお客様から健康相談も受けます。現在の症状を聞いたうえで、健康食品やサプリメントなども提案します。
症状によっては専門医への受診もすすめます。
販売されているのは一般的な医薬品だけではありません。化粧品・日用品・食品・生活雑貨など様々な商品を扱います。お客様から化粧などの特徴や説明を求められることがあります。医薬品だけでなく、店内で取り扱っている商品の幅広い知識が必要となるでしょう。
その他にもレジ打ち・在庫管理・品出しや陳列など店舗運営の業務に関わります。その時の流行や売れ筋などにより、売上や運営のあり方は大きく変わってくるのです。また、スムーズな接客対応やレジ打ちはお客様のリピートにも繋がる大事な要素です。
他のスタッフと一緒に店舗運営に携わることは非常にやりがいを感じられる仕事になるでしょう。
営業時間は店舗や地域によって差が出てきます。地方では夜20~21時までが多いですが、人の多い大都市圏では22時まで営業している店舗が多いです。営業時間が長いお店は2交替制のシフトで分担しています。人手不足となるお店では通しで勤務になることもあるでしょう。
休日がなく365日営業しているお店はずしも土日に休めるとは限りません。ドラッグストアはいわばサービス業に分類されることを念頭に入れてください。サービス業なので売り場づくりを行うときもあります。
商品のレイアウトを考えたりPOP作成などの売り場づくりをおこないます。出したアイデアがそのまま売上げに反映されるので高い成果が出たときは大きな喜びになります。経験を積めば管理職として重要なポジションに着くチャンスもあります。