奈央がわかりやすく解説する薬剤師の転職指南所diary

緩和ケアの分野では需要も高まっている仕事

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昔と比べるとガンも完治を目指すことができる疾患になりました。しかし発見が遅れてしまうと完治を目指すことが難しくなってしまうことがあります。緩和ケアを行うしか選択肢がないということもあり、その際には薬の力を借りるということも多いです。

完治を目指すこと以外の薬の使い方

緩和ケアに関わる薬剤師は出来るだけ痛みを緩和させることを優先することになります。完治を目指すわけではないので、葛藤も出てきてしまいます。ですから緩和ケアに関わる場合、ある程度のキャリアを積んだ人ではないと難しいことが多いです。

痛みを緩和させるということによって、穏やかな時間を出来るだけ多くすることができますし、痛みを感じずに旅立つことができるので、緩和ケアは今の医療現場には欠かすことができなくなっています。

完治をすることがゴールではないので、達成感を得ることはできないかもしれませんが、患者本人や家族には感謝されることもあるでしょう。また痛みを取り除く際に使う薬の中には意識を消失してしまい、コミュニケーションンを取ることができなくなるものもあるので、家族の了承を得ることも必要です。

ケアをするという役割も必要となる場合

患者本人や患者の家族の心のケアは主に看護師が行うと考えられています。しかし看護師だけではなく、薬に関する疑問や不安があった場合には、薬剤師もケアに関わってくる必要があります。資格を取得した際には薬の知識だけでは不十分なところも多く出てきます。

経験を積まなければ分からないこともたくさんありますが、疾患と闘っている人の気持ちに寄り添う、ということも必要となってきます。就業をする前に実習を行うことになりますが、その実習の場だけでは分からないことも多いです。

実際に経験をしてみなければ理解をすることが困難という状況もあります。

緩和ケアに必要となってくる配慮

末期のがんの場合、完治を目指すことが困難となれば痛みのコントロールを行うことが中心になってきます。緩和ケアということになりますが、昔ほど暗いイメージはなくなってきています。患者本人や家族と相談をして使用をする薬を決めるということも推奨されています。

中には患者本人に緩和ケアに入ることを告知しない、という決断を行う家族もいるでしょう。その場合には、本人から問い合わせがあったとしても家族の気持ちを最優先に考える必要があります。看護師や医師以外にも配慮が必要となってくるのが薬剤師と言えるでしょう。

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