私たちはこれまで医者から出された薬を何の疑問も持たずに服用してきました。そこには医療機関への信頼というものがあったからなのですね。しかし、現代、この医療機関にも多くの事件や事故が報告されるようになりました。これは悲しいことです。
例外はありますが、一般人にとって医薬品というものに関してあまり知識を持ち合わせていないものですね。中には素人なのに、プロ並みの知識を披露する人もいますが、そういう方はごく一部の人間で、大方は医師から出された薬を言われたように服用しているのが現状でしょう。このように医薬品というものは、一般人にてって未知なものであって、そこには期待と不安というものが幾度となく心を過ぎります。これで自分は治るのか、副作用はひどいのか、そういう思いのもとに薬を服用しているのでしょう。なぜなら、薬というものは、人の命にかかわる重要なものだからです。おおげさなようですが、人は少なからず医薬品に関して疑問を持っているのですね。どんなに有名で実績ある医薬品でも、副作用というものは必ずあるのですから。
この医薬品に関する不安ですね、これを払拭してくれるのが薬剤師さんというわけです。さらに言えば、私たち一般人は、彼ら、あるいは彼女らがいなければ、どんなに重い病気や怪我にあおうと、心配で薬を服用することができません。そう考えると、この職業の重要性というものが、少しでも理解できるでしょう。彼ら、あるいは彼女らは、言ってしまえば薬のプロなのですから。しかし、それには確かな知識と信頼に値する実績というものが不可欠になります。そういう事情なのですが、肝心の薬剤師の数が不足していれば本末転倒ですね。欲しいところに人材がいない、でもこういうことは間々あるのですから大変です。
ここでこの職業の転職事情などがクローズアップされるのですね。くどいようですが、薬剤師さんは薬のプロです。ですから性別や年齢にかかわらず、常に求められる存在だと言えます。たとえば、いくら定年を迎えて会社を辞めても、そのまま隠居するのではなく、再び職に就くことだって充分に可能なのですね。その理由はただ一つ、あらゆる場所で求められているから、です。病院、薬局、ドラッグストア、そしてコンビニなど、職場は多岐にわたります。それに時代は高齢化社会に突入していますね。福祉関係でもこの職業は大いに歓迎されるはずです。世の中に薬がある限り、それを扱うプロの存在は消えません。。